本記事では、オフィスホワイトニングとはどのようなホワイトニング方法なのかを解説していきます。
使用する薬剤の違いや効果が出るまでの期間、ホームホワイトニングとの違い、メリット・デメリットも紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングとは歯科医院で医療用の薬剤を使用し歯を漂白する方法です。一度の施術で歯が白くなることを実感しやすいホワイトニング方法です。
使用する薬剤の違い
オフィスホワイトニングでは、主に「過酸化水素」という成分が使われています。この成分は速効性があり、塗布するとすぐに歯の汚れを取り除き、漂白する効果があります。
さらに、オフィスホワイトニングでは、薬剤を塗った後に光を当てたり、温度を上げたりして漂白効果を強化します。また、過酸化水素に加えて、歯の汚れを落とす効果のある分割ポリリン酸を使うホワイトニングシステムもあります(例:半導体レーザーホワイトニング)。
施術の流れ
歯科医院でオフィスホワイトニングを受ける場合以下のような流れで行われます。
- 問診票の記入
- 診療
- 歯の色を確認
- 歯のクリーニング
- 歯茎を保護
- 薬液の塗布、光の照射
- 薬液の除去
- 仕上げ
- 歯の色の確認
効果
オフィスホワイトニングの成果は、歯科医院が使用しているホワイトニングシステムに依存し、それぞれのクリニックで異なるシステムが導入されています。
治療前後の歯の色の変化を確認するため、オフィスホワイトニングでは「シェードガイド」と呼ばれる色見本が利用されます。このガイドにより、約5段階の白さに変化すると効果が感じられると言われています。
オフィスホワイトニングで望む効果を得るまでの必要な施術回数に関しては、次の項目で説明します。
オフィスホワイトニングのメリット
オフィスホワイトニングのメリットは大きく3つあります。
- 効果が出るまで早い
- 歯科医院で安心して受診できる
- 歯のプロの施術を受けられる
効果が出るまで早い
オフィスホワイトニングは、医療機関専用の強力な薬剤と特別な光を用いて歯を白くする方法です。この手法は一度の施術で顕著な効果が得られることが多いです。
他方で、市販されているホワイトニング用歯磨き粉を使ったセルフホワイトニングも一般的ですが、これらは主に歯の表面の汚れを取り除くもので、歯を白くする漂白作用は期待できません。オフィスホワイトニングは薬剤による漂白効果を利用して、歯自体の色を明るくすることができる点で優れています。
歯科医院で安心して受診できる
ホワイトニングの選択肢の一つとして、「ホームホワイトニング」があります。これは、歯科クリニックから処方されたホワイトニング薬剤を用いて、自宅で個人の都合に合わせて施術を行う方法です。自宅で行うための利便性はありますが、薬剤をマウスピースに充填し、1日に2時間ほど装着する必要があるなど、かなりの手間が伴います。
一方で、オフィスホワイトニングは、歯科クリニックで専門家による施術を受けるため、自宅での手間を省きつつ効果的に歯を漂白することが可能です。
歯のプロの施術を受けられる
オフィスホワイトニングでは、強力な薬剤や特別な照明装置を駆使して施術が行われます。この方法は、専門の医療施設でのみ提供されるサービスです。
さらに、施術中に歯が敏感になるなどの問題が生じた場合でも、専門のドクターが迅速に対応してくれるので、安心して施術を受けることができます。
オフィスホワイトニングのデメリット
オフィスホワイトニングのデメリットとしては下記になります。
- 他のホワイトニングに比べて高い
- 通院に時間がかかる
- 色戻りしやすい
他のホワイトニングに比べ高い
オフィスホワイトニングは、専門の高濃度薬剤と特別設計された機器を使用し、歯科クリニックで行われる施術です。このため、セルフホワイトニングやホームホワイトニングに比べて費用が高めになることが一般的で、ある程度の予算を持つ人が対象となるホワイトニング手法と言えます。
通院に時間がかかる
オフィスホワイトニングを受けるには、歯科クリニックへの定期的な通院が必要です。さらに、人気のあるクリニックでは、希望する時期に予約が取れない場合も考えられます。
色戻りしやすい
オフィスホワイトニングは迅速に結果を得られる方法ですが、その反面、色が元に戻りやすいと言われています。対照的に、自宅で行うホームホワイトニングは、より薄い濃度の薬剤を使用してゆっくりと歯を白くするため、色が戻りにくい傾向があります。
その他のホワイトニング
オフィスホワイトニング以外では次のようなホワイトニングもあります。
- デュアルホワイトニング
- セルフホワイトニング
- ホームホワイトニング
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスでの即効性のあるホワイトニングと、自宅で行う持続性に優れたホワイトニングを組み合わせた方法です。この併用により、歯をより効率的に白くすることができ、両方の方法の利点を利用できるというメリットがあります。
このアプローチでは、オフィスホワイトニングの迅速な効果とホームホワイトニングの長期的な効果を同時に享受することが可能です。しかし、2つの方法を併用するため、費用は50,000円から80,000円程度と比較的高額になりがちです。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、市販されている「ホワイトニング」と表示された歯磨き粉や歯の消しゴムを使用し、個人で歯のケアを行う方法です。このカテゴリーには、ホワイトニングサロンで自分自身で特殊なライトを用いて施術を行う方法も含まれます。
この手法の主目的は、歯の表面に付いている汚れを取り除き、歯の自然な白さを取り戻すことです。そのため、オフィスやホームホワイトニングのように歯を直接漂白するわけではありません。
費用の面では、自宅でのホワイトニングアイテムの利用は約500円から5,000円、ホワイトニングサロンでのセルフホワイトニングは1回につき2,000円から5,000円が相場です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは歯科医院で処方された専用薬液を使用し、自宅で行うホワイトニング方法です。
まずは歯科医院で診察を受け、処方された薬液を使用し、1日1時間から2時間程度装着して歯を白くしていきます。
ホームホワイトニングでは、オフィスホワイトニングで使用される薬剤とは成分が異なるものを使用します。また自宅でも使用できるような安全性の担保された薬液を使用します。
そのためオフィスホワイトニングと比較して即効性は劣りますが、徐々に歯を白くしていくため効果が持続しやすいホワイトニング方法です。
目的に応じて合うホワイトニング方法を選ぼう
ホワイトニングと一口に言っても、使用する薬液や効果が出るまでの時間、またコストなどが方法によって変わってきます。
あなたにとって、ホームホワイトニングが合うのか、オフィスホワイトニングの方が合ってるのかなど今回の記事を参考に検討してみてください。